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あるトレーナーの家の話。 タマムシシティで買い物観光を済ませた俺達は、シオンタウンへと立ち寄っていた。 相変わらず何もない、静かで厳かな雰囲気。両手に買い物袋の3人組は、この雰囲気に比べるとだいぶ異分子な感じだ。 「なんだか、私達…見られてますよ。」 「そりゃ、買い物袋を提げて来るような場所じゃないからな。」 「うー、なんか恥さらし…。マスター、用事なんてさっさと終わらせてね。」 「わかってるさ。ほら、付いて来い。」 この刺さる視線から逃げるように、俺は一軒の家の戸を叩いた。 「よく来なさった、お若いの。観光に来たのかね?」 俺達が入った家、それは「萌えもんハウス」と呼ばれる小さな施設だった。 「いや、観光に来たというより、観光帰りに寄ったというか…。」 「まぁそうだろう。ここは本当になんにもない町だからなぁ。」 この施設の管理人、フジ老人は温和に笑っている。 この「萌えもんハウス」は、飼い主に虐待されたり、親とはぐれた萌えもん達を引き取って世話をしている、ボランティア団体だ。 そのためか、この施設には幼い萌えもんが多く、また子供もよく集まっている様子。 「わぁー!この子、かわいいー!お持ち帰りぃー!」 「はぅ…、ずっとこうやって抱いていたいです…。」 幼い萌えもんはやっぱり可愛いわけで。アメモースとモルフォンは、入って早々こんな調子で萌えもんと戯れている。 見ていてほほえましいが、油断すると誘拐でもしそうな勢いだな。 「それで、この萌えもんハウスに何用かな?」 「あぁ、それなんですがね。」 二人はこのままほっといて、俺はさっさと用事を終わらせることにする。 俺の今回の用事をもたらしたのは、古い友人からの1本の留守電だった。 『やぁ、久しぶりだね。僕だ、ユウイチだよ。 実は、君の力を見込んで頼みがあるんだ。萌えもんハウスに来てくれ。詳細はそこで話すよ。』 ピッ ツー ツー ツー …とまぁ、有無を言わさないこの留守電で、半ば強引に用事を作られちまったわけだ。 昔は強引なヤツだったが、今でも変わらず強引らしい。 「なるほど…、ユウイチ君が呼んだというお友達の方とは、君の事だったのか。」 にこにこ笑いながらフジ老人は話を聞いている。 …この爺さん、真面目に聞いてるのか? 「…とにかく、ユウイチはどこに?」 「ああ、今は萌えもんタワーにいっておるよ。」 「チッ、人を呼んでおいて留守とか、何を考えてやがるんだ…。 まぁいいか。爺さん、ちょっとここで待たせてもらえますかね。」 「ああいいとも。いくらでも待っていくといい。」 フジ老人は快く承諾してくれた。ちょっと怪しいところをのぞけば、いい人のようだった。 ……… 「おせぇ…。」 かれこれ待って2時間弱。未だヤツは帰ってこない。 アメモース達は時間も忘れて楽しくやっているようだが、正直俺は退屈だった。 萌えもんが楽しむ姿を見るのは飽きないものだが、それでも待つのが性に合わない俺にはもう我慢ならない。 「おかしいなぁ…。いつもなら、とっくに戻っているはずなんだが。」 フジ老人がそんなことをつぶやいた、その刹那。 バン!と激しく打ち付ける音とともに破壊されるドア。 そして1人の女性…いや、萌えもんが、真っ青な顔をして飛び込んできた。 「ふ、フジさん!た、た、大変ですッ!」 「お、ネイティオ君ではないか。ユウイチ君の手持ちの。」 …家のドアを破壊されて、落ち着いていられる人間も珍しい。 「お、落ち着いている場合じゃないです!結界が…結界が、破られてしまいました!」 「結界?…ああ…ってなんと!?」 結界という言葉を聞いた途端、フジ老人は一気に顔面蒼白になる。忙しい爺さんだな。 「何ということだ!今タワーにはゴーストが溢れているのではないかね?」 「はい!祈祷師さん達でも手が負えないくらいに…。」 飛び込んできた萌えもん…ネイティオとフジ老人は慌しく現状を話し合っている。 何だかよく分からないが、相当やばいことが起きたらしい。 「マスター、これは…。」 「うるさいわね、何があったってのよ。」 モルフォンもただならぬ空気に反応してか、緊迫した様子で俺の元にやってきた。 アメモースはさして事態を理解してないようだ。…まったく。 しかし、タワーで事件が…?何だか嫌な予感がする。俺はフジ老人に尋ねた。 「爺さん。まさか、ユウイチのヤツ、タワーに取り残されたんじゃ?」 「はっ、そうだ!ネイティオ君、ユウイチ君は?」 「ま、まだタワーの中に…。」 「チッ、やっぱりか…。」 俺の嫌な予感はよく的中するぜ…俺は反射的に飛び出した。 「あっマスター!」 「お前等はそこで待ってろ!」 いくらいい加減なヤツだからって、放っておいてはおけない。 嫌な予感がぬぐえぬまま、俺はタワーに突入した。 元々萌えもんタワーは、命を終えた萌えもん達が安置される場所。それゆえ、ゴースト萌えもんが暴れる事件は何度かあったらしい。 だが、今回は結界だの、手に負えないだの、かなりやばい状況なのが分かる言葉が聞こえている。 それゆえか、タワーの1階ロビーは物々しい警備がしかれ、2階に上がる階段は、祈祷師によって封鎖されていた。 「…通してくれないか。」 「ならぬ。」 「いいから通してくれ。俺の友人が上にいるんだ。」 「それでもならぬ。人間が1人で行けば、幽霊に体を乗っ取られるぞ。」 頑なに道を塞ぐ祈祷師。危険なのは承知のうえだってのに。 …じれったい、こうなったら強引にでも…。 「何考えてるの、トレーナーさん。」 後ろから突然、聞き覚えのある声が聞こえてきた。 振り返ってみると、そこには緑の髪に翼の腕を持つ萌えもん…ネイティオが立っていた。 「…お前は。」 「1人で行く気なんでしょ。だめよ、危険すぎるわ。」 ネイティオは俺の行動を見透かしてるかのようになだめてきた。 読み取れたのはこいつがエスパー萌えもんだからか? 「マスター!私達をおいてくなんてひどいじゃない!」 「すこし落ち着いてください。焦っては駄目ですよ。」 ネイティオのあとを追ってきたんだろう、アメモースとモルフォンもロビーに入ってきた。 「お前等…、待ってろって言っただろ。」 「何でよ。」「何故ですか?」 「当たり前だろ、お前等を危ない目に会わせるわけにはいかない。」 アメモースが突然、俺の腕をつかんで食って掛かってきた。 「マスターのアホ!何で危ないって知ってて一人で行くのよ! 人間のマスターが、私達萌えもんの攻撃を食らったらどうなると思ってるの!?」 そうなんだよな。萌えもんの攻撃を人間の俺がまともに食らうと、ヘタをすると死ぬかもしれないんだ。 「だがな、お前等を傷つけたくはないんだよ。わかるだろ?」 そう、これが俺の率直な気持ちだ。俺がトレーナーを休職している理由でもあるし。 しかし、俺の言葉を聞いた二人は、呆れたような、うれしそうな表情で反論する。 「そりゃ、私だって痛い目にはあいたくないわよ。 だからってマスターが死ぬかもしれないのをほっとくと思う?」 「…マスターの心遣いはうれしいです。でも…私達も同じ気持ちなんです。 マスターを傷つけたくはない…だからこそ、マスターと一緒に行くんです。」 「お前等…。」 まったく、こいつ等も俺と同じバカなんだろうな。俺の心遣いを全く受け取らない。 「それはあなたも同じでしょ。」 ネイティオが俺の脳内会話に突っ込みを入れる。…チッ、やりにくい。 「仕方ねえなぁ…付いてこい。だが。」 俺は二人をじっと見据えた。 「無茶するなよ。無理だと思ったら遠慮せず退け。わかったな?」 「「それはこっちのセリフ!」」 アメモースとモルフォンが同じ言葉を返してくる。ははは…今回は完全に俺が押されちまってるな。 「まぁいい…いくぜお前等!」 「OK、マスター!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※端書 ね、シオンタウンだからギャグな流れじゃない(ぉぃ さー、なんか話がそれて冒険チックになってきました。今回は2つ連作でお届けします。 書いている内に1つに収まらなくなった、なんて言えないです(ぁ にしてもまた7kbだよ…どうにかならないのかな、これ。 駄文ながら最後までお付き合いくださってありがとうございます。 書いた人:蛾
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名前 しょじょ 種族 ポニータ 性別 ♀ マスター しもやか うp主 保健体育の人 しもやかパーティの主戦力のポニータ。あの卑猥な名前のガーディの位置を受け継ぎ パーティの1群となった。 名前の由来は「処女」から。
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名前 2号(シッショー2号) 種族 (ツチニン→)ヌケニン(11話〜) 性別 ♂ マスター アレックス(ボッ!の人) うp主 ボッ!の人 アレックスの手持ち。 シッショーが進化した時にできたヌケニン。 本名はこちらも「シッショー」だが、同じ名前が二人いては混乱するため、便宜的に「シッショー2号」、省略して「2号」と呼ばれることになる。 1号の頼みでツチニンの里へ伝令として帰還することに。現在離脱中。 なお、この離脱は「ヌケニンだと相手によって勝ち負けが決まってしまうから面白くない」と考えたうp主の意向によるもの。ストーリーのどこかで2号を復活させる予定はあるらしい。 関連項目 1号
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名前 げろしゃぶ 種族 ライバル(♂) うp主 ダンナの人 特記事項 ・延々この妙な名前で呼ばれ続けた男。 モエモエのライバルトレーナー。 名前の由来は「セクシーコマンドー外伝すごいよ!マサルさん」のフーミンのもう一つのあだ名の案。 それからすると、本名は「藤山起目粒」。
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名前 アカギ 種族 原作キャラクター(♂) うp主 なし 特記事項 ・ギンガ団の首領。 原作DPtに出てくる主人公の敵対組織「ギンガ団」の首領。 歴代の悪の組織のボスよりも知的。 パッチ製作者のアカギ氏とは無関係である。
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動画うp主の一人。 2008年9月、諸事情により動画の作成を終了。 活動の拠点を文章に移すと宣言、動画は自身の手で削除された。
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名前 ミルキー 種族 (イーブイ→)ブースター 性別 ♀ マスター うぷさん うp主 絵描きの人 うぷさんの手持ち。 ブイズ三姉妹の中では次女らしい。 姉妹の中で出番が一番少なく、もっと出番が欲しいとマスターに頼んでいるのだが、今のところ増える気配は無さそう……? 元気印ともっふもふなしっぽが魅力だが、ときどき後先考えない行動をすることも……(*1)
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名前 フシギダネ(デフォルト名) 種族 フシギダネ 性別 ♀ マスター シゲル(ぽっけぽけの人) うp主 ぽっけぽけの人 シゲルの手持ちのフシギダネ。そして娘。 シゲルには既に嫁のフシギバナがいたため、フシギダネのままレベル100まで育てた。 晴れソーラー主体の母とは違い、新やどりぎ戦法を得意としてる様子。 そして第三期へ⇒メイ
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名前 レスカ/アララ・カフェオレ 種族 ケーシィ→ユンゲラー(話)→フーディン(話) 性別 ♀ マスター ラムネス→ダサイダー うp主 ラムネスの人 CV 松井菜桜子 「ん~!!ルビィ、サファイア、デェヤモンドォ♪」 ダサイダーの手持ち。 元はラムネスのフーディンだったが、後にダサイダーと恋仲になり彼の元へ移籍となる。 ダサイダーチームのツッコミ担当であり、必殺技はめいそう6回積み後のサイコキネシス。 なお、ダサイダーとの間にソーダと言う名の娘がいる。本家同様よくヘビメタコと喧嘩する。 ミルクとココアの姉。そこから考えると、本名は恐らく「カフェオレ」。 元ネタはNG騎士ラムネ 40のレスカ(アララ・カフェオレ) 関連項目 妹:アララ・ココア、アララ・ミルク 夫:ダ・サイダー 娘:ダ・ソーダ
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名前 ヒカル 種族 ライバル(♂) うp主 メビウスの人 特記事項 ポケモニックシンドローム感染者 イメージCV 石田彰 カケルの幼馴染でありライバル。15歳。 面倒見のいい性格であるが負けず嫌い。育成の才能がある。 +... ちなみに原作での嫁はCUBE氏ドットのキュウコン。娘はろこん。 法律上認められていない15歳の結婚を果たした。ポケモニックシンドローム感染者でもある。 手持ち グラム(ゼニガメ)